『ハッピーアワー』(2021)

filmarks.com

 

5時間半の映画を見に往復4時間電車を乗って渋谷まで行きました。

 

「スパイの妻」、「寝ても覚めても」、「ドライブ・マイ・カー」まで見て

濱口龍介監督に完全にはまっちゃった時、ちょうど渋谷のル・シネマで特別上映展をしていることを知って、配信サイトでは一生見れなそうな「ハッピーアワー」​を見に行きました。

一人で東京に出かけたのは「ロード・オブ・カオス」を見るために新宿に行ったのが最後だったので、なんかシネフィルぶってない?とシネフィルっていうぐらい映画好きでもないのに何で映画のためにこんな遠出してるんだろ…って思いながら行きました。

​映画は超長くて、つまんなくて、そのぐらい面白かったです。

登場人物の中で、若いと言えるグループが20代後半で、主人公の4人は37歳だったけど、みんな行動や様子が年齢より若いと思いました。30代後半でこんな人生に悩むんだ…的な説明しにくい違和感を感じましたけど、でも今自分も自分が学生時代に思ってた未来より不安定な人生を送っているので37歳になってもずっと迷ってそうですぐ納得しました。期待寿命120歳の時代で40年ぐらいは迷ってもいいでしょう。

なんも知らねぇクソガキ過ぎて感想が浅いな…

あと鵜飼は絶対わけわかんない映画見て、古い音楽聞いて、若い女の子ヤリ捨てしそうって思いました。

セミナーと朗読会のシーンは見ながら違う世界に行ってました…

寝てはないです。両サイドの座席に座ってたおっさんたちの寝息を聞いてました。

 

一番印象に残ったシーンはセミナーと朗読会の打ち明け飲み会。

超気まずすぎて逆に面白かったです。

テンション低い人だけを集めた飲み会はこういうことになるんだ…と学びました。
雰囲気とセリフが飲み会で本当に聞けそうで面白かったです。
みんなどんどん酔っぱらって離婚とか浮気とかシラフでは言えない話をどんどん出していくところがリアルでした。もし隣のテーブルだったら友達と盗み聞きしながら飲んでたかも。

​朗読会の打ち明けはもう見てるこっちも気まずすぎて超よかったです。いやお前不倫したくても空気ぐらいはよめよ…でも静かに自分の欲望を出すところが濱口龍介監督の映画ぽくていいなと思いました。

とにかくもう毛ボーボーに生えた大人たちの恋バナ見てて楽しかったです。

さいこうー!5時間30耐えられるならおすすめです。